ぽえむ君−灯火−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

人として想い想われ過ぐる日は
   明日への道の灯火となる

今日もまた

夜の散歩をしていると
灯火に出会いました

暗く細いこの道に
ほのかにゆらめくその火は
この道を過ぎ行くものに
安堵と安らぎを与える

何かを想い何かを感じながら
この道を通り過ぎる

重く狭いこの道に
かすかに灯るその火は
この道を行き交うものに
信頼と温もりを与える

誰かを想い誰かを感じながら
この道を通り過ぎる

その灯火は
辛く苦しいこの道と人の道に
明ける時まで在り続ける

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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