六月の晴天/ジム・プリマス
 
目覚めはいつも緩慢で

やわらかな鉛みたいな

身体に一つひとつ

いい聞かせるみたいに

六月の晴天は煤けた倦怠

諦めたように起きあがって

意味もなく窓の隙間から

外の景色を伺う

空を覆う湿度たっぷりの重たい空気を

歓迎しているのは

物言わぬ植物だけらしい

葉緑素の緑だけが生き生きしている

六月のけだるい午後を

こうして始めようか

鈍い暁

暮らしはいつも

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