哀れな聖人達へ/ジム・プリマス
私に底知れぬほどの悪意を持ちながら
同時に私に対する執着を捨てさることは出来ないままに
ことあるごとに私の前に現れて
私の人生に干渉することをやめようとはしない
私はもう二度とだまされることはないだろう
私を二度と陥れることもできはしないだろう
まやかしの真理など、もはや意味などない
すりかえた恐怖も、もはや私には通用しない
溢れかえった憎悪も、私の身体を、ただ、すりぬけてゆくだけ
さあ、今度はどうするつもりだい
何をどうしたいのか、私には理解できない
もちろんそれを、私は理解したいとも思わない
君たちは哀れだよ
他人をほおっておくことも出来ないなんて
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