あの時の場所/
しばうり
ガードレールの先の土手
廃棄タンクの中の基地
薄汚れた部室
人気のない保健室
中庭の温室
いつも自分の居場所を探していたね
昼休みの楽しげな様子を
誰も知らない人のように感じていた
一人が楽だった
一人になりたかった
一人でいるしかなかった
あの頃の私に教えてあげたい
一人でいても
一人になりたくても
一人でいられない時がくる
どんなときでも
心の奥に
そばにいる人ができる
探し歩かなくても
居場所があるよ
ずっと
そばにいてくれてるよと
戻る
編
削
Point
(1)