あの時の場所/しばうり
 
ガードレールの先の土手
廃棄タンクの中の基地
薄汚れた部室
人気のない保健室
中庭の温室

いつも自分の居場所を探していたね

昼休みの楽しげな様子を
誰も知らない人のように感じていた

一人が楽だった
一人になりたかった
一人でいるしかなかった

あの頃の私に教えてあげたい

一人でいても
一人になりたくても
一人でいられない時がくる

どんなときでも
心の奥に
そばにいる人ができる

探し歩かなくても
居場所があるよ

ずっと
そばにいてくれてるよと

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