おやすみ/なるせ
 
なぜこんなにも近くに生まれたのだろう
そんなことを思いながら
おやすみ

夢をみるまで
どうかその手は離さないで
夢の中でまた
きみの手を探すから
ぎりぎりの淵まで
どうか離さないで

あすの朝きみになにを話そう
ありがとうもごめんねも
形にならないような出来損ないのことばで





   
『昨日も今日もきみに逢えたけど
             明日も君に逢いたい』






そんな千年の想いを抱いて



おやすみ

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