ノート(声)/
木立 悟
午後の端の三つの光
二つの吹雪を越えてゆく
今は眠るひとつの翼
たどりつく零を聴く瞳
初めてなのにわかる声
終わりの後につづく声
あたたかな夜に近づいてくる
あたたかな雨の息に目覚めて
ふりそそぐ一粒一粒に
淡い行方の声を聴く
再び巡るうたを聴く
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