労働者の哀歌-帰宅編-/松本 卓也
日
始まりの声は雨音に紛れてしまって
僕にさえ聞こえていないのだけれども
今日を一つ乗り越えていくたびに
明日に少しだけ変化を感じていければ
何も生み出せないと思い込んでいた日常も
少しは楽しみを選んでいけるだろう?
全ては僕がどう思い生きるか
全ては僕がどんな想いを抱くか
過去に積み重ねたのは哀しみだけじゃない
かりそめでも笑顔でいれるのならば
大切に抱えて行こうじゃないか
いつか笑顔でいる事が当たり前になりますように
いつか訪れる幸福を笑顔で迎えられますように
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