おしまいピエロ/ラピス
 
ささくれた指で優しく音楽を奏でることはできない

掻き揚げた髪が汚れていたら誰も振り向かない

どこかで汽笛が鳴っているじいちゃんの昔の思い出

湖が七色なら魚は棲んでいない

今日も道化を演じて

悲しみで潰れそうだった

馬鹿にされたくない

だから先に馬鹿を演じて笑っていただいてお足はいただきません

ささくれたハートであなたを包むことはできない

同じ屋根の下にあなたがいて

今夜も背中向けた疲れ切ったわたしで痛い
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