素晴らしき世界の果てに見えた逆さまの空の終わり、そして僕/Kj
 
シリ 軋みながら


空は逆さま

吹き出した僕の血が広がって

空を焼いていく

内臓がゆっくりと少しずつ

僕の身体を突き破って

空に落ちていく

あばらの折れる音が聞こえる


皮は溶ける 落ちていく

肉が動いている 

引っ張り合う筋肉が僕を潰す

僕の形が暈けていく


意識の外側

僕の居場所はどこだろう

逆さまの空が少し傾いて

僕は地に還る


いつのまにか血で焼けた空は夜を迎え

また朝になる

僕はどこにいるのだろう


この美しい世界のどこにいるのだろう
戻る   Point(2)