全寮制耳毛へヴン/カンチェルスキス
マシンガントークと言って、本当にマシンガンを撃ちながらトークすると、相手は、まあ、ほとんどの確率で死んでしまうと思う。でも、向こうもマシンガントークだったりすると、今度はこっちが死んでしまう場合がある。マシンガントークするときは命を覚悟しなきゃならないってことだ。相手が笑ったかどうかその反応すら判断も確かめることもできないんだ。例えば、ひさしぶりに会った友人との会話での彼の第一声はこうだ。
「耳毛ヘヴン」
この時点で相手は死んでしまってるのだ。あのクレヨン並べたみたいな、あれはなんて言うんだ、あのカルビ肉みたいに連なったマシンガンの弾丸、とにかくあれがもう半分までなくなってて、
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