蝙蝠傘/
暗闇れもん
た意識で
貴方は私の向こうの誰を愛してきたのとそっと繰り返した
返ってきた言葉は確かに愛の言葉
けれどそこに私は居ないの
泣きながら子供のような私
笑顔と優しさの奥で貴方の苛立ちが見える
私は何処かで大人になるための何かを忘れてきたの
ずっと変わらない私を果たして貴方、愛してくださる?
愛して、愛してとまるで貴方を縛る呪文のように
私があの時、蝙蝠傘でいたのは
貴方を今こうして苦しめるためではないのに
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