手綱/蒼依
 

飴玉の甘ったるい味が

のどの奥に残っている

あなたと離れた直後(あと)を思い出して

またうまく操られたような気がする

扱いなれたような態度に

苛立ちが募るのに

あなたにとっては楽な仕事をひとつ

片付けるのと同じ

其の仕草までなんだか

心地快(よ)く思えてしまう

あたしはあなたの手の中に居る


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