ぽえむ君−夜空−/ぽえむ君
ぼくは詩人
同じ位置に立ったとしても
同じものが見えるわけではない
今日もまた
夜の散歩をしていると
夜空に出会いました
朝に同じ場所に立ったその場所で
瞬く星々に彩られたその空は
ぼくに語りかけ
その光とぼくを1本の直線で結ぶ
朝に同じ場所に立ったその場所で
静かに銀色に光り輝くその星に
ぼくは語りかけ
その光はぼくから無数の直線を放つ
心の輝きは星に照らされ
星の輝きはぼくの心へと返ってくる
互いに言葉ではなく
気持ちで通じ合う
朝に同じ場所に立ったその場所で
朝では話すことのできない異なる対話を
心と光で結ぶ
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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