島の自由のひとりのわたしの誰?/黒川排除 (oldsoup)
 
も幾分地熱の夥しい嘆きが螺旋を拒みながら層状に押し寄せる音波の、成長の軋みの拡張の構造の一点の空白の時代の憶測の配線の固形のまなざしのあるべきままの境界の寸断の原因の僻地の悪臭の色相の濃淡の空中の視角範囲内の慌ただしさをただ指の間に粘着させるがごとく
想起せよ喚起せよ列挙せよ軽々しく歌え軽々しく死ね軽々しく死に至るなどと言え
ぬ、ラジオ放送を聴かせながらとうの昔に滅びて切り株になった手は一体何を思うだろう、
ぬ、からめとる虫たちを分解するのは想像の中で容易い要領を得て手術室のランプは消えなかった
ぬ、過去と現実を一枚の画用紙から切り出した時から生活が色を帯びだして思い出した、
ぬ、大いな
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