島の自由のひとりのわたしの誰?/黒川排除 (oldsoup)
冷たくして固めた水を氷と呼ばないまま二年が過ぎようとしている無人島で筏を作っては流していた
ある朝砂浜の砂が舞い上がったと思ったら濯がれていてまるでコップの底のようであった砂浜が当然砂浜であり続ける限り砂浜を掘り続ける限り筆記を夢見ていたからもしかすると今も夢を見ているのではないかと目もろくに
閉じていない。迎合は常に罪であり続け無人島は常に雨であり続け海岸線は行ったり来たりしていた、そもそも海岸線と呼んでそれが正しくなるのかどうか
わたしは知らない。
わたしは知らない何も。ここへやってきたこともここにいることもここで農作業をしてその頃は無人島ではなかったことも無人島であるためにはわたしを
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