フラグメンツ(リプライズ) #01〜10/大覚アキラ
 

 十二月のある日
 深夜二時
 雪は数時間前に止んで
 でも
 道路には真っ白に雪が積もっていて
 人っ子一人いない
 車も走っていない
 そして
 とてつもなく
 寒い

 そんな
 この世の果てみたいな道を
 きみと二人
 ばかばかしい話に笑いあいながら
 肩を寄せて歩く

 絶望に
 火をつけて
 そいつを松明みたいに
 高々と掲げながら
 足元を照らして歩いていくんだ

 そういうのって
 なんだかいいだろう?



#05

 することがなんにもないので
 今日は一日中
 ぱ ぴ ぷ ぺ ぽ
 ってつぶやき続けていまし
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