ヴィーナスの誕生 ☆ /atsuchan69
 
ごろしたち。
 イメージのかけらの 微塵もない 黒衣の祭司たちよ!
 おまえの眼は 夜、何もみえない
 おまえの口は、ただ自分を守るためにある
 しかし遊女の眼は 真昼のさなかに
 ゆらめく燭光に染まる 無限のキスとキス、
 サハラの風をおびた肌 うごめく肌のかさなり
 隠された時と場所 ラングへ侵犯する『意味』さながらを見ている
 パールパウダーをちらした 濡れた唇、その淫らな口は、
 いとも易く ほとばしる俺のホットなやつを呑む

逃げだした揮発性の男は、
 遊女らとともに深紅の花びらをちらし、
 町のそこかしこで 斯様にさけんでまわった
 すなわち、
 ビルの谷
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