ぽえむ君−滑空−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
自分の過去が幼く拙く思うのは
自分が成長しているからである
今日もまた
朝の散歩をしていると
小鳥に出会いました
まだ幼い
飛び立とうとするも
飛ぶことに恐れ
鳥として生まれ
鳥として育ち
鳥として生きていく運命
無意識に羽をばたつかせ
ついに巣立ちのとき
枝から枝へ不器用に飛ぶ
鳥らしくないその飛行は
滑稽とさえ見える
鳥として生まれ
鳥として育ち
鳥として生きていく運命
その幼さがあるからこそ
その拙さがあるからこそ
その恐怖に打ち勝ち
その不安を乗り越え
未知なる世界へと飛び立つ
無駄な動きがなくなる
ついにその飛行は滑空へと移り
ぼくの上を通り過ぎていく
鳥として生まれ
鳥として育ち
鳥として生きていく運命
滑空は円を描き
はるか遠くの空へ
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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