【物語詩】龍の女帝〜Serve my Lord, Solitary/AKINONA
ける
そなたの心を完全に支配する何者かが
この完全なる調和を保つ美しき宮処(すまい)の戸口に立つその日を
そして そなたは常に愛らしい侍童を傍らに侍らせ
時に私をも呼びつける この卑しき語り手を
麗しき龍の女帝よ そなたは知らぬだろうが
そなたが戯れに吹き込んだ創造の息吹が
ただの土塊でしかなかったこの肉体に
大いなる霊感を与えたのだ
だが そなたの眼差しは冷たいと人は言う
そなたの心は氷のようだと人は言う
それでも私は 絶え間なく生み続けるだろう
あたかも恋に気が触れた男が漏らす 狂人の呟きのように
泥土(どろつち)から生み出された この愚鈍なる唇の端から
畏
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