さよふなら。今は微塵も君を愛して何か居無ゐよ/虹村 凌
 
なついあつの日に僕等は出會つた
其れは僕乃顏が崩れ始めた頃だつた
萬國旗乃スカートしか記憶に無ゐのですが
彼乃時君乃御尻に指が觸れた乃は覺ゑて居るよ

佐藤ヲ入れ過ぎた冷珈琲ヲ流死込Me
僕はずつと横顏ヲ眺めて居たのだ
會話乃内容はDVであつたと記憶して居る
ドメスティックヴァイオレンス
コスメティックヴァイヴレエタ
ドメスティックヴァイリンガル
コスメティックヴァイヴレエタ
揉み消す煙草乃火と吸ヰ殼は丸で銀色乃灰皿ヲ磨く樣に
僕乃眼乃前にだけ置かれた灰皿は少しづつ美しく成つたのだ


(臺詞)「御母さん其の拳銃を僕に御呉れよ。
幾ら撃
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