Cats/みつべえ
 
った。エカテリナは急にラッタが好きになった。遠い昔から慕っていたような気がした。だから喜んで答えた。
「シカヨケム」
 そして、ラッタを誘いながら身をひるがえし、そばの電信柱を右からまわりかけた。
(しめたっ、うまくいったぞ)
 小躍りして、ラッタは電信柱を左からまわり、エカテリナを地面に押し倒した。倒れながら彼女が叫んだ。
「アナニヤシエオトコヲ!」
 すかさずラッタも合わせた。
「アナニヤシエオトメヲ!」
 ラッタのイチモツは核爆発寸前だった。快楽の絶頂の、恍惚の予感に打ちふるえながら、もどかしくエカテリナにマウンドした。
ちょうど、そのとき!
 横合いから、ひとつの運動エ
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