ぽえむ君−葉桜−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
季節がわかっていたとしても
季節を忘れてしまったとしても
生は存在し活動し続ける
今日もまた
朝の散歩をしていると
葉桜に出会いました
道の両側に並ぶ桜並木
夏の今
花はなく
葉が生い茂る
桜は花だけではない
桜は生きている
花だけが桜ではない
葉に隠れて
鶯も鳴く
鶯も生きている
春だけが鶯ではない
季節がわかっていたとしても
季節を忘れてしまったとしても
生は存在し活動し続ける
蝶も飛び回る
風が吹き
葉桜がざわめく
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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