ぽえむ君−葉桜−/ぽえむ君
 
ぼくは詩を書きたい

季節がわかっていたとしても
季節を忘れてしまったとしても
生は存在し活動し続ける

今日もまた

朝の散歩をしていると
葉桜に出会いました

道の両側に並ぶ桜並木
夏の今
花はなく
葉が生い茂る

桜は花だけではない
桜は生きている
花だけが桜ではない

葉に隠れて

鶯も鳴く
鶯も生きている
春だけが鶯ではない

季節がわかっていたとしても
季節を忘れてしまったとしても
生は存在し活動し続ける

蝶も飛び回る

風が吹き
葉桜がざわめく

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
戻る   Point(4)