生きると言う事/
仄
私は今日も死ぬ
少しずつ少しずつ私の「何か」は減っていき
私は少しずつ呼吸を弱める
瑞々しい朝の光も
柔らかな夜の闇も
頬を撫でる風にさえ私を救うことは出来ない
もちろん貴方にも
やがて私は思考を止め
呼吸をやめる
肉は腐臭を放ち、朽ち果て
誰の記憶からも居なくなり
私は、完全に消えるのだ
今日も
「何か」は減り
そうしてまた死が訪れる
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