孤独の森で/AKiHiCo
 
人々から罵倒されても
何度でも立ち上がれる勇気を
この心に投与して

気付けばいつも独りきりで
少し離れた場所から
数人が囁き嘲笑している
僕が醜いから

蒼穹もいつの日か堕ちてくる
太陽が橙に染めた雲の流れを辿り
気持ちを紛らわせるけれど
この眼に入ってくる悲しい視線
線が無数に交差してやがて一つに繋がる
僕へと投げ付けられる暴言となって

森へ一歩踏み入れれば
抜け出す路は探せないまま
この眼で未来を探すのだけれど
何も見当たらなくて
ここは真っ暗混沌で満ちた凍った心
脚に絡みつく蔦もやがて振り払えなくなる
雑草で妨害された明日は虚しく

生きる
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