感受性と詩への表出/umineko
 


入力される信号は無限だ。おそらく。それをすくいとるセンサーの部分が壊れちゃったら、お手上げになる。だけどやっぱり大事なのは、アウトプットの部分、それをどんなふうに提示できるかってこと。

自由詩ってアートフォームは、道化師みたいなものです。日記ですとか、自分のためとか、いろいろ言うけど、でももう、このアートフォームのかたちをとった瞬間、他者への依存、他者への伝達が始まっていく。これはもう、揺るぎないね。ことばの持つ宿命。

他者と、自分。それが人であれ自然であれ、その距離感がわからない。わからないから書いている。さらに、自分の中に巨大なブラックボックスがあって、そこが感じたり表出したりしたがっている。勝手に。

一番の敵は。
おそらく、自分。

 
 

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