残月/
maumi
宵闇に鈍き銀の皿
さらさらと被る雲に
想いの念を映すことが出来ようか
輝く光に絡まる紐を辿いて
真理に近づくことが出来ようか
待つものが 空
来たるものが 虚
振り返る日々の少なさは
重さに置き換えられ
これでもよいか
と 自分に折り合いをつけた
いいさ いいさと折り合いをつけた
つけた矢先から涙が溢れる
愚者になる顔にも
今宵の残月は少しづつ
欠けていく
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