ぽえむ君−技法−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
詩の技法は言葉の芸術
心に流し
広げる巧みの技
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩の教科書に出会いました
その詩には
言葉に余韻を残す体言止め
優しい言葉を人にたとえ
それはまるで言葉が心の中で
踊り歌う擬人法
言葉を繰り返し繰り返し
ゆっくりとゆっくりと
ぼくの心の中に広がる言葉の反復
心がある この詩の中に
心が読める この詩の中に
心が強調される この詩の中に
心がはじめにある 倒置によって
紙に詰め込まれた単純な文字は
心で広げられ複雑な無言となり
言葉と心が対となり響きあう
詩の技法は言葉の芸術
心に流し
広げる巧みの技
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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