よるのアコーディオン/ZUZU
 
よるのアコーディオンが
カーテンのようにとじられて
くすだまわれた
こどももわれた
ぐずぐずにくずれてみずにながれた
すいかのように
もろすぎた

ひみつたんていのおじさんは
コートのなかにかくしてた
ふうせんガムと
まっかなうそを
だけどそんなに
ふくらませないで
われてしまうじゃない
われたらもうそれっきりじゃない

どんちょうがほしのように
ふってきて
きんぎょばちのらんちう
ふとりすぎて
もうにげられないの
まびかれたいもうとがきのうのよる
ぼくのゆめをたずねてきたよ

よるのアコーディオンが
よっぱらいのくちぶえのようにふきすさび
こどものまじわり
あかいハンカチーフ
ふくらみはじめたむねに
そっとみみをつけて
ひとばんじゅうないて
かみしばいはもうおしまい




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