飲んでしまった日から、後悔して。/夕凪ここあ
 
目が覚めれば
病院と呼ばれる場所に寝ていて
(それでも私は他の人と話すことも許されない部屋の中で)
一番初めに想ったことといえば
あなたに電話しなきゃ
ということで、それはもう叶わない部屋の中にいる私。

鉄格子に阻まれて、泣いて、喚き散らして
白衣を着た人たちが 私に注射をしていきました。

薬のせいで、頭が朦朧とする、
あぁ、まだ自分がどこにいるかさえわからない
点滴に繋がれて食事もしないままどれほどの時間がなくなったかわからない

ひとりきりの暗い部屋で、泣いたって誰も来やしない
そのうち意識がはっきりし始め
先生や周りの人に、ちゃんと挨拶もしましたし、いい子
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