SW後談/ジム・プリマス
1ベイダー卿の苦悩
ベイダー卿は今日も一人虚しく痛む頭を抱えて考え込んでいる。ルキノ・ビスコンディとは私の名前ではないはずだが、私の名前のような気がするのはなぜだろう。今日は日が悪いようだ。考えるのはやめよう、と独り言を言いながら、ベイダー卿は銀河帝国のゆく末に思いをはせる。やはり人頭税から子供は外すべきか、帝国軍の人件費の値上がりをどう抑えるべきなのか、それをなぜ私が一人で考えなくてはならないのか、それすら分からないベイダ卿は激しい頭痛に顔をゆがめながら、浅い眠りに付く。明日こそ、銀河遊説に終わりを告げ、このスーパーデストロイヤー号から降りて、休暇が取れることを心の底から祈りながら。
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