逝ってしまうぽっぽばあちゃんへ/暗闇れもん
 
雪のように消えてしまう

この手のひらからほろほろと

温かさも去ってしまう

思い出が膨らんで流れ落ちるしずくが
夢ではないと思わせる

堪えられない

また一人

一人と

逝かないで愛する人よ


こんなにも身を切られるほど

涙が溢れ

壊れていく

老衰として逝くあなたは許されるのかもしれない

管を巻かれ、半分も昔の記憶の無い頭で

気の強かったあなたは堪えられないことでしょう

でも

わたしに我が侭を言わせて下さい


逝かないで

生きていてよ


ぽっぽばあちゃん


生きていてよ

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