おなじ神様に祈るのか/第2の地球
 
「神様 早く わたしを殺してください」

泣きながら そう祈ったら
頭がとても 透明になった
生と死の 両方の 入り口に立っているようで
物音ひとつしなかった
そのまま 
わたしは 薬物を多量に摂取したものの
結局 死に切れず 救急車で病院に運ばれた


病院では
研修医が点滴の針を刺そうと懸命になっていた
朦朧とした意識の中で 
痛みだけが 響いていた

胃洗浄用の管が喉や鼻を通るたびに
うめいた

とても苦しかった

辛いんだから
苦しいんだから
もうこんなことしちゃだめよと
偉そうな看護師に説教された

死に切れず
それ以上とも思える 苦
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