疲労/山崎 風雅
 
 眠れぬ夜
 自分の呼吸だけが心を
 捉える
 
 生きることの難しさ
 困難に耐え凌ぐ毎日

 少しでも希望をうたおうとするけれど
 容赦なしに心に塵が積もる

 時には楽しいこともある
 卑怯なことは嫌いだ
 友人は自分が見下せる者を
 探して
 笑って生きていければいいと
 人をおちょくっていきている

 もう嫌だ
 犠牲の上に立つ
 砂上の幸せ
 そんなことは続かない

 人として生きる
 がんじがらめの生きる道

 詩なんて書いてても
 少数の人にさえしか
 ためになることを
 書けない

 夜更けの静けさは
 不条理なこの時
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