夜/
ジム・プリマス
夜を少しだけ手にとって
眺めてみると
それはざらざらした
細かな粒子から成り立っている
鋭い紅色のとげとげした宝石の粒の様だ
それはいつの間にか
僕の身体に浸透して
僕自身と同化する
瞼の後ろに浮かぶ幻影は
青色のアステカ蟻達の行進
それは僕の魂の深遠まで
果てしなく続いている
そして混乱している僕を
置き去りにして
時間が無表情のまま流れてゆく
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