詩人の日曜日/モーヌ。
 
“ あっ N さん から メールが 来た ”

“ 遅く 起きた ばっかりで めしでも 食いに いこうかな... ”

だって

ぼくは おかしくて 笑って しまった

それは なんだか 日曜日 だった から

N さんは ぼくたちの 知り合いの 若い詩人 で

ギター弾くひと で セールス・マン だ

彼の 起き抜けの 感覚が 牧神の 吹く 角笛 として

あたまに 響いて 残りの夢 を めぐった





“ メールに 返事したら ひるごはんに ここまで 来るって

  もう! 電車に 乗ったって “

“ え ? ぼくは 面会 できないんだ
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