仰げば/バンブーブンバ
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう
黒い制服をつけた少女の
青色に平らな瞳の上に
たとえば小さな弓をみつけた
下弦の音色
頬にかよわい渦をつくって
ふたたびすっくと
跳ねてはそよぐ
繊毛の歌を
そのときぼくは 仰ぐ
君のかすかな その歌を
最後まで
こぼさないために
澄ます
朝夕 馴れにし、まなびの窓。
螢のともし火、積む白雪。
忘るる まぞなき、ゆく年月。
今こそ 別れめ、いざさらば。
すべては往き交う
静かに往き交うひとときにも
ぼくらは美しさを
聴きとることだろう
いつまでも
聴きとることだろう
『仰げば尊し』作詞・作曲不詳
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