虚しさを知っている/山崎 風雅
 

 ぽつんと一人ワンルームマンション
 猫を2匹飼う

 飼いならされた僕の情熱
 
 放たれない恋の微熱


 遠くまで 遠くまで

 届いているのか僕の声

 虚しい時間を塗りつぶそう
 絶え間無く続く命の炎

  
 それにしてもこんなに侘しいのは何故
 君は眠りの中

 放り出された街の片隅で
 雨風を避けながら
 なんとか息をしている

 影はいつも付き添い
 心の鎧は何重にも重ねた
 
 
 妹よ返信ぐらいしてくれよ




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