人情と理論と説教/長谷伸太
ってる時があるし、人に気を遣わせるし、楽しくなってる人もそんなもんである。いつも滑稽に見える。感情差別も甚だしい。
どんな感情が出るのも、その人の脳みその仕組みで、仕方のない事だ。悩まなくていい。しかしまた、悩めるのも仕方のない事だ。存分に悩め。好きも嫌いも、愛も憎しみも、いずれ変わってしまったり、消えてしまうものだとしても、今その気持ちが出てくるのは、その時にしか出てこない大切な宝だ。
私としいたけの関係も同じだ。はっきり言わせてもらう。私はしいたけが大嫌いだ。自信と誇りを持って言う。それは仕方のない事なのだ。しかし10年後にはひょっとすると、しいたけ無しでは生きられなくなっているかもしれない。そんなもんだ。
そんな説教を、2年前にした。今もしいたけが嫌いである。それも仕方がない。
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