ぽえむ君−風声−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
自然が動く限り
人もまた心が動く
今日もまた
朝の散歩をしていると
風の声に出会いました
大木に茂る葉を揺らす
ざわめく声
ここに心がある
そう聞こえる
風は生きている
草むらを吹き抜ける
呼びかける声
ここに詩がある
そう聞こえる
風は動いている
土煙とともに舞い上がる
うなり声
ここに生がある
そう聞こえる
風は話している
自然が動く限り
その心を感じ
声を聞く
そこには生がある
人もまた心が動く
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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