にびいろの叫喚/信天翁
 
  つれづれにつつじが丘の坂道で
  おもいがけなくつぶやいたのは
ちからを使いはたしたからだろうか
            それとも
 歳月をシャボン玉のように弾いて
  はじめてわかったことだろうか
  <気合をいれろ いれるんだ>と

           そうなんだ
  どやされて叫んだわけではない
            といって
    血でそまったようでもなく
       実はなみだに濡れて
        口走っていたのだ



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