サイズこそすべて/ZUZU
 
ひとりの人に
ひとつのサイズだけがある
それはごまかせない
じぶんじしんしかだますことはできない

ちいさすぎる人がいる
それがぼくではなかったのは
ただのぐうぜんなのだろうとおもうと
よのなかのかなしみはすべて
こころのそこに
ふかいふかい
すいろのみずのように
ながれもせずしずんでいるということがわかる

ぼくはじぶんのものが
ふつうよりちいさいのだろうとおもって
なやんだころもあったけれど
女のひとにたずねてみると
いがいに大きいということがわかった

ちいさすぎる人の
うもれたそれでも
やりたいといわれればやってあげるけれど
どうしてもできなか
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