『カテゴリー』/しろいぬ
世の中を二つにわけたとして
善と悪の二つにわけたとして
僕の足跡はどちらにカテゴライズされるのだろう
振り向くと行儀よく並んだ足跡が
なんとなく善にみえたり
深く窪んだ爪先の跡が
なんとなく悪にみえたり
して
なんとなく背中を丸める
世の中を二つにわけたとして
善と悪の二つにわけたとして
君の眼差しはどちらにカテゴライズされるのだろう
そう問いかけたらきっと君は
善も悪も一息に飲み込んで
そんなもの知らない と
笑い飛ばすのだろう
しゃんと背筋を伸ばして
笑い飛ばすのだろう
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