ぽえむ君−小満−/ぽえむ君
 
ぼくは詩を書きたい

今の季節を感じられるのは
今の自分があるからである

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏に出会いました
 
もう夏
長袖はいらない

歩いているだけでも
汗がにじむ

道の両側の草は
なんのためらいもなく
その身を思うままに

昨日伸びた長さよりも
今日の方が長く伸びている

今年の夏が
ここにもあそこにも

朝から汗を流して
世界が
さあ これからだ!

言葉を知らなくとも
心で感じる

もう夏
長袖はいらない

半袖から出た腕が
夏を感じる

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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