『the dog』/
しろいぬ
立ち止まって三回まわったらわんと鳴け
出来るだけ高く 遠くまで届くように
誰もが 人生には従順であるべきなんだ きっと
伏し目がちにふらふらしても 突き出た棒に当たるだけ
立ち止まって三回まわったらわんと鳴け
出来るだけ顎をひいて 真っ直ぐに前を見据えて
夢という首輪を一度つけたのなら それがどんなにくすんでも誇るべきなんだ きっと
隣の芝が鮮やかに見えたならわんと鳴け
惑ってる暇などない
吠えて進め
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