ヘブンズドアー/たけ いたけ
ヘブンズドアー
が開くその光を見て
真夜中
君の煩悩の融解を疑わない
許されるものだから
許されるものだから
って許されないものなんて一つも無いって
ヘブンズドアーかしら
その思考の中で
神様はいない
おれにはいない
ヘブンズドアーで溶けなかった
ドブネズミやカナヘビや俺の顔した
カエルやゴム風船
はたまたウミボタルがいた
煩悩は止まず
理解しがたい状況で
理解を試みずに生きている
小動物の心臓を
ヘブンズドアー
ねぇ何もかもが入る箱なんてないよね
全部が溶けてなくなればいいからね
ねぇ俺は最後でいいからね
戻る 編 削 Point(2)