それでもそれは朝だった/アルビノ
夢をみてた
とおい世界の
雨の日
夕暮れは
どこも同じように訪れるのに
朝が
朝の闇が
いつまでもおわらなかった
夢は
おわるまでおわらなくて
ぼくはいつまでも
朝の闇にひとり
だれもとおらない車道の
だけど静寂はなくて
ぱしゃぱしゃ
ぽつぽつと、
雨の日は騒ぎたてる
いつまでも朝がおわらなくて
いつまでも
ひとりはおわらなくて
もしかしてぼく以外
時間が止まっているのかも、
と思うのに
無情だ
雨はやむことをしらない
この世界はおわらない
うまれたときから
朝も、雨も、
孤独をやめられないでいたんだ
だとしたら
ぼくもこ
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