親友/山崎 風雅
 
 意地悪な夜の妖精が
 過去の映像を垣間見せ
 胸元を締め付ける

 真面目に生きることが
 冷笑されてた幼少時代
 僕の心は閉じられた

 器用に生きることが出来る
 友人に違和感を覚えていた

 ぶざまに生きること
 でもね
 いつかは報われると信じてきた

 虐められぬように
 僕は心のドアを締め切った

 心にフィルターをつけて
 傷つかないように振舞った

 解説者になって
 生きることにうんざりしていた
 青春時代

 心通わぬコニュニケーションで
 すさんでいった若き頃

 数々の経験の末
 偶然か必然か
 出合った友は

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