立葵/
落合朱美
人を愛するということに
流儀や作法があるのなら
どうか教えてほしい
風がそよぐ
けれどそれは
私をいたずらに惑わせて
答えなど示すはずもなく
通り過ぎるだけの風
やがて嵐に煽られて
散り際さえも
思うままになれず
せめて幼子のように
貴方の胸で無防備に
泣きじゃくってみたかった
気高さは自ら望んだものではなく
延べられた手にすがる術を知らない
ただそれだけの孤高の花
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