ただでさえ。/和歌こゆみ
 
ただでさえ愛おしくて
死にそうなくらい
壊したくなる寝顔
あの時も あの時も
いつもいつも
てにはいらなかった
隣にはいられなかった
ただでさえこわれもののように
指を触れることさえできないでいるのに
どこまで思い出したらわたしは
どれくらいたいせつに
おもえるかな 今日も。

やさしくは なかったね
嫌いだった日もあった
だけど忘れたことはなかったんだって
今ならわかるよ
うしないたくない



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