ただでさえ。/
和歌こゆみ
ただでさえ愛おしくて
死にそうなくらい
壊したくなる寝顔
あの時も あの時も
いつもいつも
てにはいらなかった
隣にはいられなかった
ただでさえこわれもののように
指を触れることさえできないでいるのに
どこまで思い出したらわたしは
どれくらいたいせつに
おもえるかな 今日も。
やさしくは なかったね
嫌いだった日もあった
だけど忘れたことはなかったんだって
今ならわかるよ
うしないたくない
戻る
編
削
Point
(2)