惜別の歌/アマル・シャタカ
 
君の白く美しい足には
性欲が刻まれている
君の焼け付くような感情には
じつは打算が埋め込まれている
君の足に手を伸ばすこの腕は
刻まれたものを読み取り
君に焼かれたこの心は
埋め込まれた打算を白日にさらす

そうしてわたしは一人になる
わたしの身体には
「淋しい」はない
「寂しい」世界だけに包まれる
だけど君には
「淋しい」がある
誰かと二人で涙を流せるのだ
だからお行きなさい

足に刻まれたものをわたしは
吐息で制欲に書き換えてあげよう
埋め込まれた打算は
わたしの涙で洗い流して

だからお行きなさい

振り返ってはいけない
ここは世界の果てだ
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